-キメラ オキナワ ■ 異質同体-

 

「キメラ」とは異質同体、または異核共存体の意である。また生物学用語でも使用されている「キメラ細胞」「キメラ生物」なども聞き覚えがあるのではないだろうか。

「オキナワ」。私の身体が沖縄から物理的に離れれば離れるほどに、沖縄の引力を感じている。私が生まれ育った沖縄とはなんなのか。沖縄とはそれ自体が様々な文化、歴史から構成されたキメラ的な場である。それを受け入れるもの。反対するもの。無関心なもの。違和感だけは感じているもの。それを当たり前だと思うもの。ここに生きる人々もまた多面的な考え方を持ち生活している。

そんな私の生まれ育った地、沖縄をもう一度掘り下げ可視化したい。顔も知らない誰かの思惑に乗らずに、私たちが私たちのために未来を生きていけるように。立ち位置を少しずらした方向から見えてきた目線のアイディアを共有したいと思う。言葉よりも重く新鮮にあなたの深くへ届けたい。

 

胡宮ゆきな

 

会場：画廊沖縄

会期：2020年12月8日−20日